Googleがずっと前に開発すべきだったAndroidベースのPC向けオペレーティングシステム「Remix OS」が、Android 6.0「Marshmallow」をベースにしたバージョン3.0を最近リリースしました。Remix OSの開発元であるJide Technologyは、Remix OS 3.0がGoogleのPixel Cタブレットでも利用可能になったことも発表しました。
昨年、GoogleはAndroidタブレット「Pixel C」を発売しました。これはオプションのキーボードドックが付属し、タブレットというよりPCに近い操作性を実現しました。少なくとも、それがこのデバイスの本来の目的でした。しかし、発売当初は、同価格帯のWindowsベースのノートパソコンと比べて、何かが欠けているという印象を多くの人が抱いていました。
これは、他のAndroidタブレットやハイブリッドデバイスも長年抱えている問題です。ユーザーインターフェースは、本来の用途に最適化されているようには見えません。長年にわたり、PC向けに適切に設計されたAndroidバージョンがなかったため、Jideはデスクトップ環境に適した独自のAndroidバージョンを開発することを決定しました。JideがRemix OSをリリースした当時、Googleは既にテレビ、自動車、さらにはスマートウォッチ向けにAndroidをカスタマイズしていたにもかかわらず、この方向性を追求する意向はないようでした。
Googleは現在、AndroidアプリをChrome OSに移植することに注力し始めています。Chromebookが特に教育分野で成長傾向にあることを考えると、この戦略はGoogleにとってうまくいくかもしれません。さらに、Chromebookは既に確固たるブランド認知度と価値を誇っています。
しかし、将来のアップグレードでChrome OS(Androidアプリ搭載)が、Google Pixel CのネイティブAndroidビルドに取って代わる可能性は低いでしょう。そのため、Pixel Cを本来の用途(ミニノートパソコン)として使いたいユーザーや、既存のPCにChrome OSをインストールできないPCユーザーにとって、Remix OSは現時点ではより良い選択肢となる可能性があります。Pixel Cユーザーは、JideのウェブサイトからRemix OSをダウンロードできます。
Jideは、PC向けRemix OS 3.0(バージョン3.0.102)の新しいアップデートについても発表しました。このアップデートにより、将来的にはOSを無線(OTA)でアップグレードできるようになり、ユーザーは新機能をより簡単に利用できるようになります。最新アップデートでは、ハードディスクのパーティションマウントのサポートやBroadcom Wi-Fiに関する修正に加え、最近使用したアプリがアプリドロワーの上部に表示されるようになります。
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ルシアン・アルマスは、Tom's Hardware USの寄稿ライターです。ソフトウェア関連のニュースやプライバシーとセキュリティに関する問題を取り上げています。