
IntelのPonte Vecchioについては、ラボの写真を含めて3年以上前から話題に上がってきましたが、PVC設計をベースにしたIntel Data Center GPU Max 1550を実際に目にした人はほとんどいませんでした。これは、チップの発売が度々延期され、サーバーシステムでは提供されなかったためです。しかし、Intelは8-OAMシステムを7月に顧客に提供することを約束しており、状況は変わりました。Computexでは、Supermicroがこの誤りを正し、AIおよびHPC向けのX13 8U 8ウェイPonte Vecchio GPUシステムと、コンピューティングGPU自体のデモを行いました。
Supermicro の X13 8U 8 ウェイ Ponte Vecchio GPU サーバー自体は、最大 350W 定格の第 4 世代 Xeon スケーラブル「Sapphire Rapids」プロセッサ 2 基をベースにしており、32 個の DIMM スロットおよび最大 20 個のホットスワップ 2.5 インチ SSD (12 NVMe、8 SATA) と結合されています。
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IntelのPonte Vecchioは内部が非常に複雑であるにもかかわらず、ヒートスプレッダーを装着したOAMフォームファクターではかなり控えめに見えます。1000億個のトランジスタを搭載したこの巨大なデバイスは、TDPが600Wと定格されているため、2つの高性能コンバーターを含む複雑な電圧調整モジュールを搭載しています。各コンバーターは、それぞれがMOSFETの「半分」に電力を供給することで、よりきめ細かな電力供給を実現しています。対照的に、AMDのInstinct MI250Xは、TDPが「わずか」550Wであるにもかかわらず、オンボードの高性能コンバーターは1つだけです。一方、OAMスロットは最大700Wの電力を供給できるため、Intelのモジュールは余裕を持って設計されたと考えられます。
600Wという電力は非常に大きいため、SupermicroのSYS-821PV-TNRは、Intel Data Center GPU Max 1550プロセッサ8基の熱を放熱するために、巨大なラジエーターと高圧ファンを採用しています。これらのラジエーターは7本の銅製ヒートパイプと数十枚のアルミ製フィンで構成されており、PVC製のラジエーターでさえ非常に複雑な構造になっています。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。