NVIDIAは本日、ドイツで開催された国際スーパーコンピューティング会議(ISC)において、スーパーコンピュータ関連の発表を多数行いました。日本最速のスーパーコンピュータがNVIDIAのGPU Cloudを採用したこと、自動運転車の開発を支援するために世界第22位の高速スーパーコンピュータを開発したこと、そして年末までにArmプロセッサのサポートをソフトウェアに追加する計画があることなどが発表されました。
「スーパーコンピュータは科学的発見に不可欠な手段であり、エクサスケール・スーパーコンピューティングの実現は人類の知識の限界を劇的に拡大するでしょう」と、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏は同社の発表で述べています。「従来のコンピューティングのスケーリングが終焉を迎えるにつれ、すべてのスーパーコンピュータは電力不足に悩まされるようになります。NVIDIAのCUDAアクセラレーション・コンピューティングとArmのエネルギー効率の高いCPUアーキテクチャを組み合わせることで、HPCコミュニティはエクサスケールへの道を進むことができるでしょう。」
これは意味不明な言葉の羅列のように聞こえるかもしれないが、これはエクサスケール・スーパーコンピュータに関して、NVIDIAがIntelやAMDと競争し、同時に彼らの成功から利益を得ようとする意向を示している。Intelは3月に、同社のXeグラフィックスチップが初のエクサスケール・スーパーコンピュータに搭載されると発表し、AMDは5月にそれに続き、同社のチップが最速のエクサスケール・スーパーコンピュータに搭載されると発表している。
エクサスケールコンピュータとは何ですか?
エクサスケール・コンピュータとは、1秒あたり少なくとも1エクサフロップス(1000倍)の演算処理能力を持つデバイスです。これは100京、つまり1兆兆の10億倍の演算処理能力に相当します。これだけのパワーを実現するには高度なハードウェアが必要ですが、同時に、このような大規模な処理能力に対応するために特別に設計されたソフトウェアも不可欠です。NVIDIAは、GPUとArm向けに拡張しているソフトウェアを通じて、この両方を実現したいと考えています。
NVIDIA社によると、ソフトウェアには「NVIDIA CUDA-X AIおよびHPCライブラリ、GPUアクセラレーションAIフレームワーク、OpenACC対応PGIコンパイラやプロファイラーなどのソフトウェア開発ツール」がすべて含まれているという。同社の幅広いソフトウェア製品群とGPUの性能が相まって、NVIDIAは世界で最もエネルギー効率の高いスーパーコンピューター25台のうち22台に搭載されているという。
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