
RDNA 3はもう終わりだと思っていたなら、考え直してください。AMDが新SKU、RX 7700 non-XTでラインナップを刷新したからです。ウェブサイトには何も告知なくひっそりと掲載されているRX 7700は、256ビットバスに16GBのGDDR6メモリを搭載しています。一方、7700 XTは192ビットバスに12GBと比較的控えめなメモリ容量です。AMDは19.5Gbpsのチップを採用しているため、前述のスペックと合わせると、メモリ帯域幅は7800 XTと同等の624GB/秒となります。
パフォーマンス面では、AMDは様々なゲームのFPS値を掲載しており、7700 XTと比較してゲームプレイ時のFPSが約20%低下していることを示しています(重複するゲームを考慮)。さらに、RX 7700は効率も低く、パフォーマンスが低下しているにもかかわらず、消費電力は263W(7700 XTは245W)と低くなります。そのため、価格が適正であれば、このSKUの唯一のセールスポイントはローカルAI推論機能になります。ボード上には8ピンコネクタが2つ搭載されており、AMDはRX 7700に700W電源を推奨しています。
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ゲーム | RX 7700 XTのFPS | RX 7700 FPS | パーセンテージ差 |
---|---|---|---|
バイオハザード4(RT高) | 84 | 70 | +20.0% |
ダイイングライト2(RT) | 75 | 63 | +19.0% |
ホグワーツ・レガシー | 79 | 64 | +23.4% |
マーベルのスパイダーマン(マイルズ・モラレス / 2) | 80 | 66 | +21.2% |
現時点でAMDは入手可能時期について何も発表していないため、これはおそらく世界中のSI企業やプレビルド向けに供給されるOEM製品であると考えられます。とはいえ、ASRockはすでにカスタム「Challenger」デザインを発表しており、価格や入手可能時期についても明らかにしていませんが、クロック周波数は2,041MHz(ゲーム)で、ブースト時は最大2,459MHzまで動作することが分かっています。
現時点でAMDは、RX 9060 XT 16GBを既にミッドレンジに位置付けており、こちらはRX 7700よりもわずかに高速(8GB版でもRX 7700を凌駕する)で、より豊富な機能を備えています。そのため、RX 7700の非XT版を350ドル以上の価格で発売すれば、ラインナップの大きな食い合いとなり、販売終了に追い込まれるでしょう。
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GPU仕様 | レーデオンRX7700 | Radeon RX 7700 XT | Radeon RX 7800 XT |
---|---|---|---|
ストリームプロセッサ | 2,560 | 3,456 | 3,840 |
コンピューティングユニット | 40 | 54 | 60 |
VRAM | 16GB GDDR6 | 12GB GDDR6 | 16GB GDDR6 |
メモリバス | 256ビット | 192ビット | 256ビット |
帯域幅 | 624 GB/秒 | 432 GB/秒 | 624 GB/秒 |
GPUゲーム/ブーストクロック | 2,041 MHz / 2,459 MHz | 2,171MHz / 2,544MHz | 2,124 MHz / 2,430 MHz |
インフィニティキャッシュ | 40MB | 48MB | 64MB |
AIアクセラレータ | 80(第1世代) | 108(第1世代) | 120(第1世代) |
テクスチャ マッピング ユニット (TMU) | 64 | 96 | 96 |
レンダリング出力ユニット(ROP) | 160 | 216 | 240 |
TB P | 263ワット | 245ワット | 263ワット |
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ハッサム・ナシルは、長年の技術編集者兼ライターとしての経験を持つ、熱狂的なハードウェア愛好家です。CPUの詳細な比較やハードウェア全般のニュースを専門としています。仕事以外の時間は、常に進化を続けるカスタム水冷式ゲーミングマシンのためにチューブを曲げたり、趣味で最新のCPUやGPUのベンチマークテストを行ったりしています。