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ラムバスのレンズレススマートセンサー:IoT向けに設計された小型画像センサー

Rambusを覚えていますか?RDRAM(Rambus DRAM)を開発した会社です。覚えていませんか?それも当然です。RDRAMがIntelのメモリ標準でなくなって以来、この10年間、Rambusのニュースはあまり耳にしませんでした。しかし、どうやらRambusは長年にわたり、RDRAMとその後継であるXDR DRAMの開発に注力しており、現在PlayStation 2と3で採用されています。

モバイル・ワールド・コングレスで、ラムバス社が新型ソリッドステート・レンズレス・スマートセンサー(LSS)を宣伝しているのを見て、私たちは驚きました。これは、人間の髪の毛ほどの大きさしかない超小型の画像センサーです。このセンサーは、スマートシティセンサー、車載センサー、さらにはウェアラブルデバイスといったIoT(モノのインターネット)デバイスで、ジェスチャーなどの画像データをキャプチャしたり、距離を正確に測定したりするために設計されています。上の画像と下の画像は、LSSが従来のセンサーとは異なる方法でデータをキャプチャし、画像化している様子を示しています。

Rambusの担当者と会った際、昨年のCESでこの技術のコンセプトをプロトタイプ機で発表したと聞きました。MWC 2015では、最終版のLSSのデモを実際に見せていただきました。

以下の Rambus のビデオでは、このテクノロジーの背後にある高レベルのアイデアとその潜在的な用途についてさらに詳しく説明しています。

MWCで撮影したこのビデオは、LSSの詳細なデモンストレーションで、ジェスチャーの読み取りや距離測定にどのように使用できるかを示しています。また、このセンサーの実際の使用例についてもいくつか解説しています。

上の写真は開発ボードの写真で、中央にLSSが搭載されています。センサーの性能を披露するために使用されているこのセットアップはかなり大きいのですが、前述の通りセンサー自体は非常に小型です。下の写真は、ボールペンの先端と比較したものです。

また、小型でシンプルなため、電力効率が非常に高く、ジェスチャー認識などの画像センサーに電力を供給するためのリソースが通常では確保できないデバイスにも使用できます。LSSは、スマートウォッチからスマートグラスまで、多くのウェアラブル技術にも応用できると考えています。これらの製品では消費電力とサイズが重要となるためです。

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RambusがMWCで発表したもう一つの重要な発表は、Partners-in-Open-Development(POD)プログラムです。最初のパートナーは、製品戦略・設計企業のFrogと、製品設計・プロトタイプ企業のIXDSです。

POD プログラムのパートナーは、Arduino、Raspberry PI、または Intel Galileo ボードに加えて、LSS テスト チップ、アプリ、ファームウェア、SDK が含まれる開発キット (上記に表示) を入手できます。

Rambusのレンズレス・スマートセンサーは、一見すると魅力的な製品とは言えません。最新のスマートフォンに搭載されるような最新のモバイルSoCではないからです。しかし、重要な製品です。このような小型センサーは、近い将来、常時接続型のスマートデバイスに搭載され、私たちの日常生活のあらゆる面を向上させるでしょう。そして、Rambusのレンズレス・スマートセンサーは、まさにその未来を創造する一助となるでしょう。

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