エレクトロニック・アーツ(EA)は本日、同社のゲームとEA AccessサブスクリプションサービスをSteamで提供すると発表しました。同社によると、これによりEA AccessはValveプラットフォームにおける初、そして現時点で唯一のゲームサブスクリプションサービスとなります。
しかし現実には、多くのSteamユーザーは、すべてのゲームをワンストップで入手できる別の場所を求めているわけではありません。Steamという概念自体が、複数のソリューションを利用することを正当化するのは難しいからです。EAは、この市場へのアクセスを失い続けるよりも、Valveとの提携を決定しました。この提携により、両社はこれまで以上に緊密に連携することになります。
EA Accessは来春、Steamでデビューします。その間、Epic Gamesの『Star Wars Jedi: Fallen Order 』はSteamで予約受付中で、11月15日にOriginとSteamの両方で配信予定です。EAはまた、 『The Sims 4』や『Unravel Two』といったシングルプレイヤータイトルも「今後数ヶ月以内」にSteamで配信開始する予定です。
「Apex Legends」「FIFA 20」「Battlefield V」といったマルチプレイヤータイトルは、Steamでは「来年」まで配信されません。しかし、EAはOriginとSteamのプレイヤーがこれらのゲームを相互にプレイできるようになると発表しているので、待つ価値はあるでしょう。この遅延は、クロスプラットフォーム統合の実現に必要な何らかの作業が原因だと思われます。
これはEAの顧客とSteamユーザー双方にとっての勝利としか言いようがありません。EAはどちらのプラットフォームを利用するかを選択できるようになり、SteamユーザーはApex Legendsのような人気タイトルを逃すことはありません。今後、他のパブリッシャーがEAに倣い、Valveに和解の手を差し伸べるかどうかも注目されます。
EAは今回の発表だけでは提携が十分に公式なものとは言い難いほど、 PC版『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』の予約注文ページを既に更新し、OriginまたはSteam経由での購入オプションを追加しました。Valveとの提携に関する詳細は「今後数週間から数ヶ月以内に」発表される予定です。
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