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カスペルスキー研究所とロシア諜報機関の関係疑惑が深まる

今週の主要メディアは、ロシア政府と人気のウイルス対策ソフトメーカーであるカスペルスキー研究所との緊密な関係についての新たな懸念を伝えた。

こうした懸念は長年にわたりくすぶってきました。そして今年、不安定な政治情勢の中、再び懸念が高まっています。5月には、FBIが同社とロシアの諜報機関との関係を捜査しているとの報道についてお伝えしました

7月には、カスペルスキー社がロシアの情報機関による分散型サービス拒否攻撃(DDoS)への対応を秘密裏に支援していたという問題を報じました。あるプログラムでは、カスペルスキー社の社員がFSB(連邦保安庁)の捜査官による物理的な襲撃に同行していたとされています。今年になってようやく明らかになったこれらの報道の発端は、2009年に遡ります。

最新の報道によると、ロシアのハッカーがNSA職員の自宅のコンピュータに保存されていた文書をデジタルデータで入手することに成功したこと、国土安全保障省がすべての連邦機関に対しカスペルスキー社のソフトウェアの使用を中止するよう命令を出したこと、そして今、ロシア政府のハッカーチームがカスペルスキー社のソフトウェアを使って秘密裏に行われている政府プログラムの捜索をイスラエルのスパイが傍受していることなどが報じられている。これらの報道によると、この最後の事例はイスラエルのセキュリティ担当者がカスペルスキー社のネットワークにハッキングした結果だという。

カスペルスキーのアンチウイルスソフトウェアは、個人向けPCや企業向けPCで非常に人気があり、これらの報告は、ユーザーがその使用について懸念すべきかどうかという疑問を提起しています。明らかにされている重要な点の一つは、これらのセキュリティ侵害に使用されたツールが、アンチウイルスソフトウェアの定常処理として送信されるテレメトリデータを利用していることです。もちろん、このデータを無効にすることは可能ですが、多くのユーザーはそのことを知りません。

姉妹サイトである Tom's Guide では、カスペルスキー ソフトウェアを引き続き使用する場合のリスクについてさまざまなセキュリティ専門家に話を聞き、その意見と具体的な推奨事項を「カスペルスキーのロシアスパイ活動の噂: このウイルス対策ソフトをまだ使用すべきか? 」と題する独自のレポートにまとめています。

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