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エナジャス、ペガトロンと提携し、より多くのデバイスでWattUpワイヤレス充電をサポート

長距離ワイヤレス充電技術を開発する数少ない企業の一つであるEnergousは、中国の大手電子機器メーカーであるPegatronとの提携を発表しました。この提携により、EnergousはWattUpワイヤレス充電技術をより多くのデバイスに搭載できるようになります。

エナジス・コーポレーションの社長兼CEO、スティーブン・R・リゾーニ氏は次のように述べています。「世界クラスのティア1 OEM/ODMであるペガトロンを、当社の拡大を続けるWattUpライセンシーリストに加えることができ、大変嬉しく思います。2016年は、エナジスにとって飛躍の年になりそうです。当社は、重要な戦略的パートナーシップを継続的に推進し、収益への最短ルートとしてMini WattUpトランスミッターに注力し、最終的にはワイヤレス電力を遠隔地に供給するという長期戦略を実行していきます。ペガトロンのような一流企業との提携は、当社のエコシステムを構築し、今年後半から来年初めにかけて市場参入をさらに確固たるものにするための戦略の重要な部分です。」

電力は5.7GHzから5.8GHzの無線周波数で送信され、人体を透過しません(つまり、WattUp送信機の周囲にいても安全です)。送信機は、充電対象のデバイスの周囲に直径約10cmの3D RFポケットを形成します。

Cotaと同様に、数フィートの距離まで電力を供給できますが、距離が長くなるほど電力損失が大きくなります。WattUpトランスミッターは、5フィート以内のデバイスには最大16W、5~10フィートでは最大8W、10~15フィートでは4Wの電力を供給できます。

WattUpは距離に関してはやや妥協しているようですが(Cotaは30フィート(約9メートル)まで届く)、出力はより高くなっています(Cotaの送信機は最大10W)。しかしながら、Energousは現時点では、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル機器、カメラ、ワイヤレスマウスやキーボードなど、家庭内でバッテリー駆動するほぼあらゆる機器など、10W未満の電力を必要とするデバイスの充電に注力しています。

ワイヤレスの未来が訪れるとしたら、ワイヤレス充電するためにデバイスを固定された場所に置く必要がある短距離技術ではなく、WattUp や Cota などの長距離ワイヤレス充電技術の方が適しているかもしれません。

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ルシアン・アルマスはTom's Hardwareの寄稿ライターです。  @lucian_armasuでフォローできます 

ルシアン・アルマスは、Tom's Hardware USの寄稿ライターです。ソフトウェア関連のニュースやプライバシーとセキュリティに関する問題を取り上げています。