
間もなく、最高のグラフィックカードの新たな候補が登場するかもしれません。AMDは、Radeon RX 7900 XTの縮小版であるRadeon RX 7900 GRE(Golden Rabbit Edition)を中国市場で発売するとの報道が出ています。発売日については、7月28日(momomo_us経由)と8月3日という2つの噂が出回っています。
中国文化において、2023年は卯年であり、「Golden Rabbit Edition」という名称はおそらくこのことに由来していると思われます。AMDが中国市場向けにRadeonグラフィックスカードを限定リリースするのは今回が初めてではありません。2020年には、Polarisを復活させ、クロック速度を向上させたRadeon RX 580の刷新版であるRadeon RX 590 GMEを中国で発売しました。
Radeon RX 7900 GREは16GBのGDDR6メモリを搭載するとされており、RDNA 3グラフィックスカードとしては初の16GB構成となります。Radeon RX 7900 XTとRadeon RX 7900 XTXと比べて、メモリ容量はそれぞれ4GBと8GB少なくなっています。ダウングレードはそれだけではありません。GREモデルのメモリインターフェースは、Radeon RX 7900 XTの320ビットバス、Radeon RX 7900 XTXの384ビットバスではなく、256ビットに縮小されているようです。
幸いなことに、AMDはGDDR6メモリチップの採用を惜しんでいません。GDDR6メモリチップは依然として20Gbpsで動作しますが、メモリインターフェースが狭いため、Radeon RX 7900 GREのメモリ帯域幅は640GB/sに制限され、Radeon RX 7900 XTより20%、Radeon RX 7900 XTXより33%低い値となります。ただし、このカードはRadeon RX 7900 XTと同様に、80MBのInfinity Cacheを搭載しているはずです。
SapphireのNitro+ AMD Radeon RX 7900 GREは、8ピンPCIe電源コネクタを2つ搭載して登場しました。これは、GRE版のTDPがRadeon RX 7900 XTと同程度の300Wになると示唆しています。もしそうだとすれば、信頼できるブランドの700W電源で、新しいRDNA 3グラフィックスカードに十分な電力を供給できるはずです。
7月28日か8月3日がレビュー禁止解除日なのか、それとも実際の発売日なのかは不明です。いずれにせよ、Radeon RX 7900 GREが中国限定SKUであることは既に分かっているので、パフォーマンスや価格など、Radeon RX 7900 GREに関する詳細が明らかになるのはそう遠くないはずです。
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Zhiye Liuは、Tom's Hardwareのニュース編集者、メモリレビュアー、そしてSSDテスターです。ハードウェア全般を愛していますが、特にCPU、GPU、そしてRAMには強いこだわりを持っています。