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M.2デバイスは、80年代の日本のNEC PC-9800シリーズを模倣したPC起動音を生成します。
M.2 PC-98 スタートアップ サウンド ジェネレーターの最長および最短のバリエーション。
M.2 PC-98 起動サウンド ジェネレーターのフルサイズ B/M キー M.2 と A/E キー M.2 のバリエーション。 (画像提供: gdm.or.jp)

レトロPCハードウェア、特に80年代に発売された日本製パソコン「NEC PC-9800シリーズ」のファンにとって、PC-9800シリーズ独特の起動音が、専用のM.2アダプターを使えば、ほとんどの最新PCやノートパソコンに追加できるというニュースは朗報かもしれません。GDM.Co.JPの報道によると、PCの起動音が懐かしく、デスクトップやノートパソコンのマザーボードにM.2 SSDやM.2 Wi-Fiスロットが空いているなら、この小さなガジェットでそのニーズも満たされるはずです。

NEC PC-9800シリーズの初期リリースは、640KBのRAM、カラーグラフィックス、そしてMS-DOSやWindowsの移植版との互換性を維持したx86アーキテクチャを備えた16ビットマシン、PC-9801から始まりました。日本におけるPC生産のささやかな始まりとなったこのマシンは、特に企業顧客の間で急速に人気を博し、1986年にはPC-9800シリーズのラップトップPCであるPC-98LTへと発展しました。

近年、PC-9800向けにリリースされた日本の古き良きPCソフトウェアの多くは、今でもオリジナルのハードウェア(特に日本)でプレイしたり、現代のはるかに高性能なマシン(特に他の国)でエミュレートされたりしています。こうしたエミュレーション環境にリアリティを加えたい方、あるいは独特の起動音に飽きてしまい、ストーリー性のあるサウンドを求める方にとって、M.2 PC-98起動サウンドジェネレーターは理想的な選択肢と言えるでしょう。

しかし、どのように動作するのでしょうか? スタートアップ サウンド ジェネレーターには、2 つの異なる M.2 フォーム ファクターがあります。1 つは、SSD で一般的に使用される B/M キーを備えた標準の 2230/2242/2260/2280 長さ (2230 まで視覚的にトリミング可能) で、もう 1 つは、Wi-Fi モジュールで一般的に使用される A/E キーを備えた最短の 2230 長さから始まります。 

どちらのバージョンにも、音量調整可能な小型スピーカーが内蔵されています。また、標準のM.2 2mmよりも3mmに近いため、一部のSFFフォームファクターやノートパソコンでは狭すぎる場合があります。現在、両ユニットは家電.com(B/MおよびA/E)で税抜2,880円(送料別約19ドル)で販売されています。基本的には日本のレトロPC愛好家向けのニッチなハードウェアですが、レトロPCの機能を復活させた技術を見るのは、やはり嬉しいものです。そもそも、心地よい起動音を嫌う人はいないでしょう?

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。